【男性向け】女性の生理現象を理解する

女性は、体が劇的に変化し続ける人間です。

わたしたち男性は、女性ではありませんから、生理、妊娠、出産、子育て、更年期といった、女性特有の生理現象からくる身体のつらさは、体験しようがありません。ですが、パートナーがいまどのような状態なのか、客観的に見ることで、感情的にならずに、起こるべく非常事態を、事前に察知して回避したり、女性特有の自然現象と割り切って対処することが出来ます。

男は単純

男は単純です。365日、朝起きれば、すべて同じ一日です。

女性は複雑

しかし、女性は、生理という、言わば大怪我が、毎月1回あります。体の一部が剥がれ落ち、それに伴い、大量出血もします。

想像してみてください。毎月、入院レベルの大怪我が訪れるんです。

「毎月、内臓の一部が剥がれ落ちて、とんでもなく痛い。それを再生するために、体はとてつもなくエネルギーを使う」

生理前と生理中は、女性は、体調がすぐれなかったり、すぐ眠くなったりします。体の調子が良くないですから、機嫌も良くはありません。ささいなことで、突然怒ったりします。生活のリズムが不安定になりがちで、お腹も空いています。

特に生理がはじまる直前は、特大の台風がやってきて、激しい落雷と大雨と暴風です。この状態の女性は、何を言っても、言わなくても逆効果です。ただただ嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。本人にも制御できないのです。

妊娠、出産、子育て

女性は身体に、生命を宿し、出産の際は、男性なら死ぬと言われる痛みに耐えます。

出産して、母親になった女性は、子供の生命を絶対に守るモードになります。いままでの、あなたが知っているあなたに一途な彼女は、もういないんですね。

母親となったパートナーは、予測不能の怒りの爆発が、いつでもどこでも発生します。そして、それは更年期が終わるまで続きます。

毎月の生理だけでも、とてつもない心身への負荷なのに、人生最大の変化である、妊娠、出産、それから子育てと、女性の内部、外部の環境の劇的な変化は、想像を絶するレベルのストレスを女性に与えます。

男性は思います。あの付き合っていたころのあの子は、何処へ行ってしまったのか。

目の前にいるのは、ティラノサウルスなんです。すべての鱗が逆鱗で、なにかしても、なにもしなくても、とにかくひどい目にあうんです。

女性は自然現象

女性の変化は、自然現象です。雨が降っても、雨に怒ったり、文句を言ったりしませんよね。それと同じなんです。猛暑日、台風の日、猛吹雪の日、外に出ませんよね。じっとやり過ごすしかないんです。

女性も、ハルマゲドンモードになって、その責任のすべてを男性に押し付けることに、罪悪感を感じているかもしれません。でも、女性の身体の変化から波及しているイライラや怒りに、女性にも一切の責任はありません。

会社の人や、地域の人や、他の家族にイライラや怒りをぶつけたら、人間社会で取り返しのつかないことになることは分かっているんです。だから、人生を共にしているパートナーにぶつけるしかないんです。

それでいいんです。そのために、男性は女性よりも体が頑丈で、ほとんどの体の変化を免除されているんです。

もちろん、男性への暴言や暴力は、よくありません。でも、これは天災なのだから、抗いようがない。過ぎ去るのを待とう。という思考を介入させてやると、なんとか生存しきることができるかもしれません。

女性という最強生物

見方を変えると、女性は、出世魚のように、どんどん強くなっていく生き物と捉えることができます。

更年期の終わりまで、すべてを耐えきって、パートナーに寄り添いきることができると、その後の人生で、死ぬまで面倒見てもらえます。

女性の戦闘力があがればあがるほど、二人の生存戦略にとって有利です。

近くで見ていて、女性ほど、自然体で面白い生き物はいないんですね。