令和女性が納得できる状態って、なんでしょうか。
彼女たちが、まあこれなら及第点だと思えて、楽しい人生を送ることができるたたき台を考えてみます。
今を生きる女性は、いわゆる専業主婦になりたいと思っていません。女の子の将来の夢の定番であったお嫁さんって、もう誰もなりたくないんですね。
専業主婦は、夫と夫の家族に隷属することを意味します。夫の家族のルールは絶対で、はてしない忍耐の日々に、幸せも楽しさもないことに、女性たちは気がついてしまったんですね。
100歩ゆずって専業主婦になるとしても、それはセレブな男性の妻になることを指します。義理の両親との別居は当然で、家事はしてもしなくてもよく、習い事や教養を高めることに時間を使い、好きなものを食べて、好きなものを買って、好きなところに旅行に行き、十分なゆとりと資金をもって子育てをすることが、令和女性がなんとか納得できる専業主婦像です。
男女の雇用機会と賃金の平等化への時代のうねりも、どこにも隷属しない女性の在り方のひとつの形です。たとえ独身に戻っても仕事があり生活していけるならば、男性の経済力など気にすることなく、女性が離婚したくなったら、躊躇なく離婚出来るのです。
前時代の専業主婦は、経済的弱者でした。なので、夫が暴言、暴力を振るう犯罪者でも、夫の家族や親族が寄ってたかって妻をいじめるクズ集団でも、専業主婦は独りでは生きていけないと日本中が思い込んでいましたから、女性はじっと耐えていたのです。また離婚すると子供が可哀そうだという誰が言い出したかわからないデマも流布していました。本当は、仲の悪い両親と一緒に住んでいる方が、子供が可哀そうです。
そして、耐える女性こそ素晴らしいといった、わけのわからない価値観が成熟していきます。
しかし、時代は変わりました。
良妻賢母が湾曲した我慢と忍耐の強要は、嘘だとばれてしまったんです。
令和女性が求める男性
ざっくり言うと、時間とお金があって、女性になにも押し付けない男性です。
残念ながら、お金があるだけでは、それは生活していけるだけですから、令和女性は納得しません。仕事を言い訳とした忙しさで、家事育児や、妻を楽しませる時間をないがしろにする生き方は、もう時代遅れです。
忙しい＝カッコいい＝尊敬される
まだまだ前時代的な価値観を信じている男性っています。それは、西へ東へ出張し、平日の深夜まで働き、休日も仕事の付き合いがあるスーパービジネスマンやカリスマ経営者的な生き方が、カッコいいと思っている人たちです。
彼らは、相対的に見ると稼ぎがいい方ですので、また終身雇用のサラリーマンは、安定しているとされているので、結婚することは出来ます。
ですが、自由になるお金は、本当の資産家や富裕層の足元にも及びませんし、何より自由な時間をまったく持っていません。
当然、忙しい男性に、家事も育児も妻を楽しませる時間は、ありません。本人のやる気以前に、そもそも彼らに余剰時間は無いのです。
家庭の切り盛りは、専業主婦、共働き問わず、女性の双肩にのしかかります。
忙しいからと言い訳ばかりする夫に、妻はどんどん不満が溜まっていきます。そして機嫌の悪い妻がいる家庭を避けるようになり、夫は居心地が良く、思い通りになる職場にできるだけ長いこと留まるようになります。
家族にお金以外はなにも与えず、それに妻や子供が文句を言うと「誰のおかげで生活できると思ってるんだ」と逆ギレする夫に、妻は愛想をつかします。そして、家庭に夫がいない日常が当たり前になっていき、つまらない共同生活は、どちらかが死ぬまで続きます。
令和の世に必要とされる男性
令和の世に必要とされる男性とは、女性のありのままを肯定して、女性の両親の近くに住み、時間もお金も潤沢に持っている人です。
令和女性は、独身時代にがんばって得た仕事って、手放したくないんです。仕事は社会と関わり続ける大切な自己表現と自己修練の場で、結婚生活が破綻したときの保険でもあります。
令和女性は、これはすべての世代がそうかもしれませんが、男性の両親と同居なんてしたくないんです。そして、欲を言うなら、自分の両親の近くにいたいんですね。
令和女性は、男性が家事のすべてをやってくれて、もしくはお手伝いさんを雇ってくれて、そして仕事からの収入も十分にあり、子供の教師になってくれて、妻をいつまでも恋人としても扱い、家族との時間を最優先で作ってくれることを望んでいます。
令和時代にモテたいなら、お金と時間を両方持ち、女性の言い分をすべて受け入れつつも、尊敬される人間力を養うことです。
令和女性が楽しく生きることが可能と思える環境が、彼女たちが最低限納得できるたたき台です。
そこに最も適応できる男性が、本当の生を得るのです。