【農家の婿取】若さという諸刃の剣

農家の婿取り女子さんは、一般家庭で育った娘さんとは、かけ離れた思考をしています。

彼女たちは、18歳から23歳の間で、彼氏の子を妊娠します。そして、一族総出で彼氏を懐柔して、婿に取るのです。

農家の婿取り女子さんは、幼少期から、ほとんど洗脳に近い刷り込みを受けています。

「高校、専門学校、大学で婿さんを見つけてきて、子を産むことで、親と祖父母は安心する」

彼女たちは、自分の生まれ育った家で、自分の実の母と、実の祖母の助けを借りながら、子育てをすることが出来ます。

農家は裕福です。孫の一人や二人、簡単に食べさせることができます。また敷地は広く、部屋も余っています。

彼女たちは、いつでも妊娠できるんです。

性欲が最盛期の青年が、彼女からの避妊しないセックスの提案を拒めるでしょうか。

ある農家さんを例に見てみます。

婿取り娘さん(18歳)は、地元の高校で、同級生の彼氏を作り、高校を卒業するとすぐに妊娠が発覚します。彼氏方の両親は、人様の娘を妊娠させた負い目がありますから、渋々婿取りという条件を承知します。

農家の婿取り女子さんは、電光石火で、絶対婿に取れる彼氏を見定め、ハントしてくるのです。

農家にとって、一番欲しいのは、婿さんではありません。自分たちの直系の子孫こそが喉から手が出るほど欲しい宝なのです。文字通り、子は宝なんです。

婿取婚の達成という一点だけ考えるのなら、これほど素晴らしい作戦はありません。娘の結婚と、孫という希望の光まで、一石二鳥で達成しているんですからね。

婿取婚のあと

二十歳そこそこの二人の結婚生活は、破綻しやすいです。婿取り女子さんとお相手の婿さんは、まだ社会経験もほとんどなく、右も左も分かっていない時期に結婚し、即子育てがはじまります。

良好な夫婦関係の維持だけでも大変なのに、はじめての子育て、血縁との付き合い、地域との付き合い、それに加えて日々の仕事と、若い二人には、到底対処しきれないストレスが、365日かかり続けます。

体と違い、人間の思考は、社会に出て、ある程度経験を積んで、はじめて成長します。20代という本当に大人になるための時間を経て、30歳くらいになると、はじめて、自己が確立し始めてくるのではないでしょうか。

日本社会が平和になり、次世代は、最大限のゆとりをもって、自己を育むことができるようになりました。2018年の女性の初婚平均年齢は、29.4歳だそうです。結婚は、大人同士が、自分の責任でするものですから、自分の経済的な自立と、人生の行く道を見定めることができて、はじめて、今の世代の女性は、結婚を考えるのです。

婿取婚だけに限ったことではなくて、現代日本において、社会人として成熟していない結婚は、離婚のリスクが相当あることは、理解しておいたほうがいいです。個人の意思と夫婦関係が最優先される世の中に、無理やり婿を取ってこれば、綻びは、おのずと現れます。

ちなみに、婿取り女子さんの家族一族は、二人が離婚しようが、婿が出ていこうが、知ったことではありません。直系の孫という、一番欲しかったものは、もう手元にあるんですからね。

農家の一家一族は、孫が生まれれば、万々歳なんです。なぜなら、農家はいまだに、個ではなく、群の生存を第一に考えているからです。生物としては、間違っていないと思います。子孫を残すことこそ、一番エネルギーを使うべきところです。

一方で、人間は、人間社会で生きる生き物ですから、やはり、仲睦まじく、教養があり、大人な両親という土壌で育つ方が、より良い子孫を残すという意味では、一見すると遠回りかもしれませんが、案外最短ルートなのかもしれません。