ニートは金の卵

息子さんや娘さんが、ニートの状態であることは、一つの可能性なんですね。次の100年の雇用を生み出す企業を、創るかもしれないんです。

今あるすべての企業は、誰かが創業したんです。その誰かは、志があり、時間があり、夢と目標があったんです。そして、なにかを0から始めるときは、どこにも勤めていませんし、経済的に成り立ってもいません。創業者とニートは、時間があるという点では、ほとんど同じです。

ニートの状態の人は、時間があるんです。時間を持ってる人って、現代社会では、ほとんどいないんです。そして、若さもあります。親さんがすべきことは、息子さん、娘さんを野に出して、真の意味で目覚めさせることです。新しい価値観を、世に提供する人間になりたいなら、家の中に居ても、芽は出ないんです。

外に出て、外の飯を食い、自分の現状を目の当たりにして、追い込まれてはじめて、脳は、起死回生のアイデアを閃くのです。

一番やってはいけないことは、ニートの状態のまま、息子さんや娘さんのスポンサーになることです。

スポンサーとは、日々の生活の面倒から、起業への金銭的なサポートまで、あらゆる支えです。

必ず失敗します。なぜなら、ニートが家にいる状態は、もうすでに失敗だからです。

そして、ニートの失敗は、親も道連れです。家や財産を失い、親子共々、ホームレスになります。金銭の失敗は、家、財産に加えて、親子の絆も人生から消し去ります。

本当にやるべきことは、今すぐ家を追い出すことです。そして信頼してあげることです。追い出した瞬間から、ニート問題は解決します。もしも、息子さん、娘さんが、外で失敗しても、家も財産もある親は、飯と寝る場所くらいは提供してあげることができます。

屋根があって、足をのばして、安全に眠れる場所があるだけで、本当はとんでもなく幸せなんです。それは、外に出て、失ってみないと、分からなかったりするんですね。

20世紀は、野心があり、ワンマンな人が、起業してきた100年です。

21世紀は、優しくて、人とは違う魅力のある人が、起業するべき100年です。

ニートは、可能性の塊です。ぜひ、世に出してあげてください。ニートは、次の100年の日本を担う、金の卵です。