繰り返しますが、ナデノキッチンでは、男性がキッチン仕事のすべてを司ります。包丁仕事もまた然りです。
完全耐性
男性には、女性向けにマーケティングされたすべてが無効です。「節約上手」「時短上手」「良妻賢母」などは、言葉の意味すら理解できません。ですので、買い物では、あらかじめ決めた必要なものだけ買います。ポイント集めや、まとめ買いや、ついで買いや、セール品にも飛びつきません。
しかし一方で、男性は好きな物に無限にお金と時間を使うという、家庭のキッチンをやりくりする上で、致命的な弱点を抱えています。
そもそも男性は、沼にはまると抜け出せない愚かな生き物ですから、そこに焦点を絞った商品はいっぱいあります。
例えば、高級車・高級腕時計・高級オーディオ・一眼カメラ・自作PC等です。
料理沼は底なし
男性は料理に凝りだすと、ひとつの用途に特化した専門道具を買ったり、極めるまでひとつの料理のみを作り続けたりします。
料理を趣味として捉えてしまうと、金の糸目をつけなくなり、時間を際限なく使い、どんな献立だろうが沼ははてしなく深いですから、行くとこまでいってしまいます。
例えばうどんに凝りだすと、最終的に、丸亀製麺の厨房のような環境が家庭に出現するでしょう。
例えばそばに凝りだすと、しまう場所もないのに、キッチンは竹製品やそば道具で溢れます。
女性が賢さをくすぐられるマーケティングに抗えないように、男性はなにかに特化した究極の道具を提示されると抗えないのです。
キッチンが解決する
ナデノキッチンは、キッチンが解決することに特化しています。
キッチンが解決するとは、キッチンが滞りなく仕事をすることです。
仕事量は最低限で、ある仕事はすべて楽しく、維持費は安く、特別な大掃除をしなくても毎日ピカピカであることという、完璧に機能するシステムを構築する沼にはまることで、男性の最大の弱点を、最大の強みにしています。
このキッチン構築沼もまた底なしです。でも沈んでいけば沈んでいくほど、必要な道具は減り、作業工程は簡素化され、日々起こる新たな発見とブレイクスルーで、あなたのキッチンはより洗練されていきます。
包丁は1丁のみ
ナデノキッチンの包丁は、1丁のみです。
切ったりむいたりのすべてに特化した万能包丁こそ、家庭の究極の道具です。
貝印さんの関孫六シリーズの内の1丁、「関孫六 10000CL」がなっこの包丁です。
岐阜の関にて匠が作る包丁は、源流は刀鍛冶にあり、ロマンに溢れています。
鋼にステンレスを挟んで鍛錬するというわけのわからないことをしています。
研ぐことで長く使え、食材の味も整う気がする鋼の包丁と、手入れが楽なステンレスの包丁のいいとこどりを実現している変態的な技術力は、語らずにはいられません。
そんな超絶技巧で作られた包丁なのに、1万円ちょっとで販売している貝印株式会社さんは、まじですごいと思います。
そしてなにより、右利き左利き兼用のデザイン!
左利きのなっこは、涙が出るくらいうれしいです。
切れ味は申し分なく、研いでいて楽しく、使うたびに所有欲を満たしてくれる、武士の魂の様な包丁です。