婚活とタバコ

「結婚したいなら、タバコを止めましょう」

これって、おそらく正しいアドバイスなんです。

でも、喫煙者って、たぶんタバコを止めないと思うんです。というか、タバコは麻薬中毒ですから、はいそうですかと、おいそれ止められるようなものではないんです。

20世紀までは、喫煙者であろうがなかろうが、普通に結婚できたんです。成人男性の喫煙率は80%を超えていたわけですから、屋内で吸おうが、電車内で吸おうが、飛行機の中で吸おうが、タバコを吸わない人の家で吸おうが、普通だったんですね。

それが、21世紀になって、時代が変わったんですね。時代が変わると、普通が変わります。タバコを吸わない人や子供を、受動喫煙から絶対に守るという大義名分は、正しすぎて反論できません。

タバコ問題に関する大きな時代のうねりは、新しい法律や条例をつくっていきます。改正健康増進法が、2020年4月から全面施行されました。それと並行して、タバコを吸う人を、目の敵にする世相が形成されていきます。

今や、喫煙者って、自分の健康を、自分で害する愚か者として評価されているんです。また、タバコに害があることは、誰でも知っているわけですから、それなのに、タバコを止めることのできない、意思の弱い人間だとレッテルを貼られるんです。

社会って、ある日いきなり変わるんです。いままで当たり前だったことが、急に当たり前ではなくなるんですね。

喫煙者は婚活で不利である。これは、間違いないです。それどころか、喫煙者は、社会生活を営む上で相当不利ですから、婚活なんて小さな話ではないんです。

現代日本において、圧倒的にメリットのない習慣が、タバコです。それでも喫煙者が結婚したいなら、次のどちらかしかありません。

  • タバコを吸っていても、それを補って余りある魅力や資産を手に入れる。
  • 素直にタバコをやめる。

タバコは、吸わない人が、一番リラックスしているという、矛盾の極致のような代物です。

婚活において、健康状態は、最も重要視される価値の一つです。喫煙者は、自分と周囲の健康を害し続けるわけですから、婚活において、大変なハンディキャップを背負っているといえます。