独身も既婚もない

30代も半ばにさしかかってくると、同年代の友達は、独身者と既婚者に分かれます。

既婚者は、独身者に、結婚を勧めます。

「結婚生活は素晴らしいから、お前もそろそろ結婚したらどうだ」

このおせっかいは、友達関係を分断します。

逆の立場になって考えてみてください。

結婚生活がうまくいっている友達に、「独身生活は素晴らしいから、離婚してこっちにこい」とは、言わないんですね。

独身の友達って、独身生活がうまくいっているんです。本人が、結婚したいと言い出さない限り、結婚の話ってしてはいけないんです。

既婚者は、ありとあらゆる理由を並べて、独身者に言い聞かせようとします。それらは、すべて間違っています。

人間は、社会の中で、生きていく生き物です。独身だろうが、既婚だろうが、社会とのつながり、人間関係は、一生涯ついてまわります。

人間が、一日を生きて、何かを学ぶことに、独身も既婚もないのです。

友人は、人生において、かけがえのない存在です。日常のしがらみから解放されて、ただ楽しい時間を過ごすことのできる、唯一無二の人間関係です。

そんな大切なものを、主観的な思い込みと、そこからくるおせっかいで、台無しにしてしまうのは、非常にもったいないです。